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旅するローマ教皇のparaのレビュー・感想・評価

旅するローマ教皇(2022年製作の映画)
3.6
貪欲、不寛容、権力欲が争いを生む。

長い歴史の中で初めての南米出身のローマ教皇。
主にアーカイブ映像の繋ぎ合わせだが、フランシスコ教皇から映画に関する打診があったとのこと。
途中うっかり少しだけ寝てしまい、目が覚めたらエルドアン大統領が映っていた。(その前が観たかったため、配信希望…)

適切でない表現があればすぐに謝罪する誠実なお人柄と、その重圧も伝わる。

特に印象に残ったのは、ローマ教皇として初めてアラビア半島を訪れた時のお話、戦闘機による護衛の一方でオープンカーで各地を巡る姿、カナダでの先住民への謝罪、イラクそしてシスタニ師訪問、
モスルとキーウの空撮映像は言葉が出ない。

宗教が異なっても人は兄弟であると語られ、また実際にイスラム教や正教会の指導者とも会い、
イスラエルとパレスチナも訪問されるお姿が映るだけに今日の世界情勢に虚しさがよぎる。

おまけ
とても美しい富士山も映ります。
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