脳内金魚

旅するローマ教皇の脳内金魚のレビュー・感想・評価

旅するローマ教皇(2022年製作の映画)
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知っているようで知らないローマ教皇。取り敢えずの取っ掛かりとして鑑賞

クリスチャンでもなければ、他の宗教の熱心な信徒でもない自分だが、意外にもすっと心に入ってくる言葉たちがいくつもあった。
本来、宗教は人が生きる上での指針や支えになるものであって、あくまで補助的なものだと改めて思う。それを象徴するかのように、劇中刑務所とおぼしき場所を教皇が訪問する。そこでは、囚人たちが教皇との邂逅に、本当に感に入る様子が分かる。犯罪者である彼らだが、宗教が如何に人々の支えとなっているかが分かる。
そう思うと、いつのまにか宗教=主で、人=従になり、正に人が宗教に踊らされて世界中で争っているのは、なんとも皮肉だなと思わざるを得ない。
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