パンケーキレンズ

ティーンエイジ・パパラッチのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

3.0
レンズを覗き込んで、激写しまくる13歳のパパラッチ
それに気付いた俳優エイドリアン・グレニアーが、逆取材って形でドキュメンタリーフィルムにしたのがコチラ

思うに、セレブをセレブたらしめてるのは、パパラッチっていう側面もあるのかも
彼らに囲まれてナンボ
写真が雑誌に載ってナンボ
の世界
ハリウッド業界では、お互い共存してる一面もあるんですね

それを、一番よく分かってるのがパリス・ヒルトン
お騒がせセレブっていうイメージが強いけれど
プライベートが無くなろうが、パパラッチの事を決して悪くは言わない
自分の立ち位置っていうか、業界でのポジションを良く理解してる彼女は
イメージとは裏腹に、賢明なのかもしれません

その他にも
マット・デイモンや、ウーピー・ゴールドバーグといったセレブたちのインタビューを交え
少年の両親、その他のプロのパパラッチ
果ては、それを載せる側の出版業界、買う側の消費者
といった、色んな角度からアプローチ
エイドリアン自らがパパラッチに挑戦したりと・・・

映画やTVの中でしか存在しないスターを目の前に、激写を繰り返す
その興奮が、少なからずもコチラに伝わって来たのは事実ですし
その反面、このままでいいんだろうかっていう一抹の不安も・・・

その証拠に、映画は思いもよらない展開を見せ
結果として、この映画を撮ったエイドリアン、そして少年パパラッチが
1つの方向性を見出していく展開は
ドキュメンタリーとして、なかなか良く出来ているのでは、と思いました

しかし、まぁ~、数十人のレンズに囲まれるセレブ
輪の外から見れば、異様な光景です(^^;)