shino

ティーンエイジ・パパラッチのshinoのレビュー・感想・評価

3.4
かわいい子には旅させよ。
13歳の少年パパラッチ。
ドキュメンタリーはいつも眠くなるけど、これは奇跡的に最後まで起きていられた!笑

この映画の面白いところは、本来追われる立場のセレブ、俳優のエイドリアン・グレニアーが、パパラッチの少年オースティンを追う立場にあるところ。
プラダを着た悪魔でアンハサウェイの彼氏役を演じていた、ヒゲもじゃだけどいい感じのあの俳優さんですね(*´︶`*)

「ファンかと思って油断したら75枚も連写された…!」
スケボーでスピーディーにセレブを追いかけ、プロ顔負けの大きな機材を扱う少年オースティン。イケメンでなおかつかわいい。どこかませてて大人っぽいし、将来が心配。笑
今どこで何をしているのかな…

2010年公開なので、当時ゴシップの的だったパリスやらリンジーやらが出てくる。
家の前に張られていようと常につきまとわれ写真を撮られようと、彼らを拒否はできないというパリス。
彼女たちを有名人にしたのも言ってしまえばパパラッチだもんね。

パリスとわざとスキャンダルの写真を撮られてみたり、カメラを購入してオースティンと一緒にパパラッチしてみたり…
エイドリアンは彼らを邪魔者扱いするのではなく、その生態とそれを取り巻くゴシップ誌、大衆の興味関心にも着目している。

社会と関わらなくとも、テレビや映画で擬似的人間関係が得られる時代…
有名人が実は同じ悩みを抱えているんだと知ると、皆安心する…
大事なのはゴシップの対象ではなく、噂話そのもの。お互いがどんな価値観をもっているか共通の問題について話合うことで確かめ合う…

ははーんとなる話が結構あって、展開もスピーディーなので最後まで楽しめました。

セレブ側のインタビューでマットデイモンが出てきてこんなことを言う。
「みんな有名人ってどんな感じ?とは聞くのに、映画って大変?とは聞かないんだ。」

そんなことない!私がもしあなたに会えたなら!あの映画のあのシーンのスゴさ、あの映画のあのシーンのすばらしさを聞くよ、絶対!ってフォローしたくなりました。笑
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