オーケンシールド

ドミノのオーケンシールドのレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
4.0
“Hypnotic”幻想的映像の深淵へ。
最愛の娘を探す刑事が追う“捕まらない男”。
多層構造のシナリオと視覚効果で誘う迷宮。

行方不明になった娘の存在を憂慮する刑事ダニー・ローク。セラピストに語る公園での思い出。匿名での銀行強盗のタレコミ情報。貸金庫に隠された娘の写真。“捕まらない男”との対峙。ハッキング能力で警官を武装解除して逃亡。タレコミの情報源であるダイアナとの接触。追求する超能力ヒプノティックと“捕まらない男”デルレーンの正体。消息を絶った娘を探すためデルレーンの跡を追うローグ。潜在意識を解き放ち覚醒した時、失っていた記憶が蘇る。“機関”の陰謀と綿密に仕掛けられた壮大な計画の遂行。家族との再会で抱擁、そして安堵。だが、それすらも...

ロバート・ロドリゲス監督が仕掛ける多重構造世界へ導く驚異的な映像体験。信じていた筋書きに裏切られる展開の連続。特に遊園地のような実験場にはゾッとした。また劇中のリアルと虚構を錯綜させた映像美。革新的な視覚効果が印象的だが構想20年は長過ぎた...既に『インセプション』『ドクター・ストレンジ(MCU)』に先を越された感じは少なからずあり。それでも、心理スリラー系統は大好物。
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