KnightsofOdessa

ドミノのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
4.5
[] 90点

大傑作。ロバート・ロドリゲス新作。娘が行方不明になった刑事が謎の最強能力者デルレーンに追われる話。冒頭から娘の写真が合成臭いわ、通報理由が嘘くさいわ、協力してくれる別の能力者ダイアナが二言目には"でもデルレーンには負ける"とか言い始めるわ、目を見たら終わりとか言ってるのにみんな互いの目を見て喋ってるわ、妙な違和感が連続で押し寄せてくる。全員デルレーンに負けるならダイアナが、或いは主人公がデルレーンに操れててても不思議じゃないのでは?とも思わせてくれる。そうやって感じていた違和感はおおよそ全て正しく、起こりうることは大体起こる。これだけでも凄いもんだと思う。明らかに『インセプション』のパクリみたいなシーンもあるが、世界観の提示は説明過多で考察を前提としていた同作に比べると容量軽めで良い。寧ろ藍染惣右介の鏡花水月の始解を見ていたら見える世界という方が説明が付く。どこからが正しい世界でどこからが催眠の世界で…とか考えるのが野暮というのまで似ている。一体いつから鏡花水月を使っていないと錯覚していた?
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