冒頭から惰眠を貪る六つ子たち。排泄という自然現象のためにただ起きて、食う朝。特に何もすることはなく、社会から断絶された六つ子の日常が10分の無言のアヴァンに詰まっている。何これホラー?
「ねぇおそ松兄さん、僕たちってさ生きてる意味あんのかな。」「ない」
即答に笑う。おそ松さんだー!!おそ松さんが始まったぞー!
…と思っていたらトト子ちゃんのホラーだった。
他人と自分を比べて時の流れに置いていかれるような気持ちのとき、思い切り騒いだり同じ境遇の人と傷を舐め合いたいときってあるよね。どちらかというと社会から置いていかれまいと必死の立場側の人間だから、わかってしまう。
ラストシーン、冒頭をなぞるかのようにさらりと日常パートへ戻って行くのもまた良い。
俺たちってさぁ、生きてる意味あるのかな?
生きてる意味はなくても、それでも。