子供たちには、生きたいように生きていて欲しい。悲しいことはできるだけ少なく、ワクワクするようなことができるだけ多くあって欲しい。そういった願いと、ただそれだけのことを願うことがあまりにも難しいほどに世界には理不尽や悲しみが溢れている(そしてその最たるものが戦争だ)のだという訴えが映画に込められている。今作られるべくして作られた映画だろう。
子供は自由であるべし!という主張だけではなく、見ている側は命が幾つあっても足りないよ〜というハラハラ感もしっかり感じられる。
また、「子供を大切に思う大人の気持ち」がとても丁寧に描かれた映画であり、それぞれの親の気持ちに共感しては泣いてしまった。
すべての子供の今と未来が、良いものであって欲しいと、あらためて思った。