このレビューはネタバレを含みます
2D/日本語
原作未読。今年最も「豊かな」という表現を使いたくなるアニメーション。貧しく色を失っていく時代でも、子どもの見る世界は鮮やかで美しい。
台詞回しか子役の名演か、子どもがちゃんと子どもしてるのが良かった。「大人が書いた子ども」じゃなく、「ありのままの子ども」って感じ。そこに生きている感じ。
ヒヤヒヤするほどパワフルガールすぎるトットちゃん、黒柳徹子(御年90歳)の元気さを思えば納得でしかない。彼女をはじめ、現代では特定の言葉で括られてしまいそうな子どもたちがのびのびと学んでいる風景は、ずっと見ていたくなる。そんな理想郷のような環境を作り上げるには、小林先生のように、狂気を孕むほどの愛と信念が必要なんだろうな。
これは作品ではなく僕のコンディションの問題ですが、中盤以降は結構寝てしまった(みなさんの感想を読むと記憶にないシーンがある)ので、いつか見返したいと思います。