予告編で迷った人こそ観て欲しい。私もそのひとりでした。
とても贅沢で芳醇なアニメーション。
そして反戦映画。
原作はベストセラーなので当時読んだ記憶が。お弁当の海のものと山のものは覚えていました。
ガンダムSEEDと並んで、二大くちびるが気になる映画予告だったこの作品、周囲の 評判の高さに慌てて鑑賞しました。
そう、こどもの視点で描かれる楽しいお話。そうとしか思えない予告。
でもスタートの提灯行列から違うなと。
当時の風景がとても丁寧に描かれていて、考証も行き届いている。
幻想シーンはみっつあるが、それぞれに異なる方向の映像で生き生きと描かれる。
アニメーションの持つ力を信じて作られたであろうこの作品は、説明的な部分が薄い。
トットちゃんの家の犬の変化。周りの大人たちの変化。そういう事の積み重ねで時代の変化を描いていく。
しっかりと反戦映画なのだ。
戦争はダメ!ではなくて戦争になるとつらい。それはトットちゃんの生活を通して我々に伝えられる。
心ない大人の言葉には私もドキリとさせられる。
もちろんパンフ購入。円盤も楽しみ。