このレビューはネタバレを含みます
愛読書の映画化。
素敵なおばあちゃんになったトットちゃんの
優しい声のナレーションが流れた瞬間に
涙が出そうになった。
トットちゃん役の声優さん、
トットちゃんの声を演じるために
生まれてきたのでは?というくらい
素晴らしかった。
内容について。
映画は限られた時間の中で
完結させなくてはいけないため
ところどころ
「あーここもう少し詳しくやってほしかったなぁ」
という場面があるのは承知の上だったが…
序盤の校長先生との初対面でのシーンで
「きみは本当はいい子なんだよ」
というセリフが出てきてしまったのは
"さすがに早くない!?え?ここで?"と
なってしまったのが正直な感想だ。
この作品をアニメ化するのであれば、
ワンクールのアニメ作品に
するべきだったのではと思う。
戦争が私生活にまで侵蝕していく様の描き方はとても良かったと思う。
特に、百貨店を出たときのお巡りさん?とのやりとりや、パパママ呼びの禁止、ラジオの物々しい雰囲気、少しずつじわじわと暗雲が立ちこめてゆく感じが良かった。
小学生の道徳や歴史の授業で
流すべき作品であるとおもう。
あとは、保育士や小学校教諭の学校で
小林先生の子どもへの関わり方や
考え方を学ぶのに良い。
どうか、この映画でトットちゃんに
興味を持った人がいたら
ぜひ本を読んで欲しい。