なかりょー

窓ぎわのトットちゃんのなかりょーのネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2023年37本目 (2023/12/25)
2024年1本目 (2024/01/02)
ぶっ壊れ神映画。マジで最高の映画だった。数年に一度の傑作だと思う。最初はトットちゃんと泰明ちゃんや周りのクラスメイトの子達との楽しそうな学園ライフで進んでいってるが、作中で流れているラジオの内容や、意味深に日本国旗を写していたりと戦争を匂わせる描写が序盤は、隠し味程度にあり、それが徐々に影が伸びるように少しずつ増えていき、最後には「戦争」が全面に出てきたことにいい意味で予告とだいぶ裏切られたことに衝撃を受けた。

また、トットちゃん、泰明ちゃん含めたトモエ学園の生徒たちや、小林先生など大人のキャラ含めてキャラクター全員が最高にいいキャラしていて、泰明ちゃんが、プールに入るシーンと木に登るシーン、生徒たちで合唱するシーン、トットちゃんと泰明ちゃんが雨の街の中を楽しそうに遊び回るシーン全てが良かった。
特に泰明ちゃんの木に登るシーンの一連の流れは全てが最高で、小児麻痺の影響で、他人から哀れみや、好奇の目で見られてしまうのが嫌で、普段外で遊ばず、室内で読書することを選んでしまっていた泰明ちゃんを、そういった目で見ずに、服が汚れてしまうまで外で遊ぶ、そして連れ出してくれる友達がいることを感じたお母さんが風呂場でひっそりと涙を流すシーンは、個人的今年新作のアニメ(TVアニメ、アニメ映画通して)指折りの名シーンだった。

また、ラストに、授業中に自分が静かにできずはしゃいでしまった自分が小林先生に言われた「君はいい子」という台詞を乗客が寝ている中に泣き出してしまった自分の弟?妹?にかけてあげるのが本当に良い。


この映画をいいと思える人、涙を流せる人と友達になりたい。