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窓ぎわのトットちゃんのyuzameのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.0
原作では想像できなかった
当時の町やくらしが
映像になってるのは
見てて凄く楽しかった。

原作を知ってるから
そこまで食らわなかったけど
知らずに見たらやばかったと思う。

お腹を空かせたトットちゃんが
給食の時の歌を歌って
気分を上げようとしたのを
見ず知らずの大人に不謹慎だと諌められて
とうとうギャン泣きしてしまうシーンが
本当にたまらなかった。
あんなに小さな子が
健気に、彼女なりのユーモアで
凹んだ気持ちを少しでも明るくしようと
しただけなのに、
それだけでも不憫で泣けてくるのに、
それを許す余裕すらない社会。

戦争は、あらゆる人々に我慢を強要して
とてつもないストレスをかける。
余裕を奪う。
自分の我慢の腹いせに、
正義らしいものを振りかざして
誰かを叩く。
叩きやすい人を探して叩く。

捌け口は一番弱い人に向かう。
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