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窓ぎわのトットちゃんのお話探しのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
5.0
原作未読。御本人の事も「知ってるけどそんなには知らないよ」程度の認識。
絵柄にやや抵抗あったけど、観た人たちの異様な熱量に『これも無視するわけには…』と思い、鑑賞。

最初の駅の描写からもう『あっ、コレは…!』という予感はしたけれど、成る程「この世界の片隅に」を引き合いに出したくもなる、大傑作アニメでした…!

「絵が動くのが、気持ち良い」というアニメーションの根源的な原理・魅力と、トットちゃんの発達障害の落ち着きのなさ…言い換えれば、とめどない生命力と好奇心の発露、というアイデンティティとの融和が、必然性込みで見事でした。 じっとしていられないからトットちゃん! 動くからこそアニメーション! …という具合に。

ストーリーの方も「原作未読勢、一回限りの特権」として、学校、先生、クラスメイト、時代、別れ、汲み取り便所…と、どのエピソードも新鮮に味わえたのはもちろん、要所要所での大人の登場人物のさりげない視点に感心しました。

『男キャラも皆、こういう目と口かぁ…』とか『えっ、これずぶ濡れになって風邪ひいてそれが原因で…とかじゃないよね!?』とか『…およ? ち◯こ、描いちゃダメなの?』だとか、モヤモヤとまでいかずとも、引っ掛かる部分がないこともなかった…けど、些末な問題でしょう! 個人的年間ベスト決めるのに、こんなギリギリで困っちゃう弾が〜!w
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