なんとも評価に困る作品。
一般的な評価はとてもよく、それはそれで理解できます。ジーンとしてしまう場面はあるし、作画もとてもキレイ。しっかりとしたテーマもあり、キャラクター造形もよくできている。いいところを探せばたくさんある。
でも、優れた作品であるにも関わらず、ボクの心には深く刺さらなかった。少し似たテーマの『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は刺さりまくったのに。これは『アルマゲドン・タイム』がより優れた作品という意味ではないです。両方とも優れた作品だと思います。ただ、映画として優れているからといって、すべての人に刺さるわけではない。それは育った環境とか、生い立ちに関係するんだと思います。
きっとボクはトットちゃんのお父さんやお母さん、または小林先生にもっと共感したかったんだと思います。主人公はトットちゃんなので、周りの大人の深ぼりはさほどできないのは仕方がないことだとは思います。ただトットちゃんの個人の特性もあるとは思いますが、周りの大人の影響もあったはずで、その大人たちはどういう想いでトットちゃんとそのように接したのか。