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窓ぎわのトットちゃんのKHのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.0
世界で最も売れた自叙伝、「窓ぎわのトットちゃん」の待望の映像化。読んだことなくても学級文庫など、どこかしらできっと目にしたことがある作品。
アニメ全体の世界観が、とても可愛らしかった。アニメにしかできない特有の演出も楽しめて、トットちゃんを如何にしていきいきと表現するか考えられているなと思った。

ただ少し戦争の描写が雑に感じられた。戦争系の作品によくありがちだけど、戦争に洗脳されたその他大勢の人たちと、主人公たち(なぜか現代的価値観の基、戸惑いを覚えている)の分断が描かれていた。少し大袈裟だがなぜ主人公たちは日本国旗を降ってお祝いしなかったのか、
またその他の人たちはどんな気持ちで日本国旗を振っているのか、
両方を描かないと自分たちの世代の人に戦争が一生理解できない気がする。

トットちゃんのお父さんはバイオリニストとしては素晴らしいかもしれないけど、1人の父親としてはお昼ご飯に豆しか食べれない家族にお腹を満たすことが出来るのに軍歌を演奏することを拒んだのは如何なものか。
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