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窓ぎわのトットちゃんのsinginggizmoのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.0
序盤の何でもないトットちゃんの描写から、もう涙が勝手に出てきて、なんか最後まで涙垂れ流しで観てた(笑)
トットちゃんの瑞々しさ、泰明ちゃんのけなげさ、小林先生、トットちゃんの両親など子供を見守る大人達の素晴らしさに涙が止まらない。

予告の時点では絵柄が気になっていたが、全く気にならず。
声優陣もすばらしい。
特にトットちゃん役の大野りりあなちゃんの感情に訴えかける声、話し方が素晴らしい。
彼女について調べたら、7歳にしてすでに絵本(イランの女性差別、社会情勢について考え、自由とは何か?を表現した内容)を出版しているとのことで、どれだけの才能と行動力なんだよ!と脱帽。
トットちゃん役にぴったりだよ。

トットちゃんの、優しさ、強さ、素直さは見習うところがあり。
小林先生の優しさ、寛容さに溢れた行動は目から鱗で脱帽。
トットちゃんが話すことがなくなるまで4時間話を聴き続けたり、汲み取り式トイレに落としたサイフをウンチまみれで気が済むまで探させたり、普通の大人なら止めるところを止めずに見守り続ける。

高橋くんが運動会で一等になり、大根を嬉しそうにもらうとこが好き。
高橋くんのキャラクターデザイン、めちゃくちゃかわいい。

こんな大切な教育の場や、豊かだった生活、人の個性を奪う戦争の無意味さ非道さに悲しくもなる。
奪うだけで何も生まれない。
今この作品がアニメ化され、たくさんの人に観てもらう意味はすごく大きいなと思う。
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