このレビューはネタバレを含みます
久々に⭐︎5
大雑把に言えば、戦前にリトミックまで取り入れてる(今で言う)オルタナティブスクールに通う黒柳徹子の小学生時代のお話
トモエ学園が空襲によって焼失する最後のシーンにて、空襲による炎よりも校長の目の奥に灯る火の方が長く続くシーンの美しさ、その際に発するセリフ、最高のエンディングだった
鑑賞中は展開が遅いと感じた(≒学校のくだりが多い)が、意図したものに思う。軍靴の足音は「確かな形でゆっくりと、そして最後は急に」近づいてくるものだと言うことがわかる作りだ。
最後の10分くらいではトットちゃんの通学路はもう戦争一色に染まっていて非常に胸が痛い
体のデカい同級生が「じゃあ兵隊になったらいいんじゃね?バンバン!」とおちゃらけてみんなが笑うところもリアリティがある
疑問点があるとしたら
・高橋くんのくだりはなんだったのかあまりわかっていない
→ドイツ指揮者の激昂、ひよこ飼育に対する父の拒絶あたりを合わせると開戦を意識した大人たちのストレスの表出なんかなと思ってはいるが
・山本くんの死因、最後のセリフ
→ここはさっぱりだが調べたら出てきそう
ほか調べたいこと
・小児麻痺について
・戦時中の犬の扱い
・校長のその後