まず、作画が良い。泰明ちゃんとの木登りの場面や父のオケの練習の場面で、シャツに汗がにじんでいたのが印象に残った。
黒柳徹子は生まれながらにしてイイトコの子なんだな。あんなパン焼き機を初めて見た。トモエ学園の子らは全員靴を履いていた。草履の子などいなかった。トモエ学園をからかいに来る子たちのほうが、すすけたカラーリングの服装といい、あの時代の子どもとしてはリアルな姿なんだろうな。
小林先生の前歯が欠けているのもあの時代ならではだし、子どもらが裸でプールに入っているのも、日本文化ならではだなあ。他国で何か言われようと、本作品こそ海外に伝えるべき映画だと思う。
トットちゃんの父と母の声、大石先生の声はどなたかはわからなかったけれど、エンドロールを見てああそうかと分かった。校長先生の声、聴いたことあるけれど誰だっけ?とずっと気になっていた。みなさんとても良かった。
昔、チョッちゃんというNHKの朝の連続テレビ小説を観ていたので、トットちゃんの家族みんなに親近感が持った。また会えたね、という感じがした。
トットちゃんはとにかく子どもらしさの塊で、観ていた楽しかった。そして、泰明ちゃんのお母さんが、彼が汚した服を握りしめて泣いたシーンはわたしも泣いた。
あと、校長先生が、トットちゃんが心ゆくまで汲み取りをさせたシーンも印象的だった。
現在一時帰国中につき、日比谷の映画館で本作品を鑑賞した。なかなかいい映画だった。日本の映画館は室温が高いなあ。シートは日本人仕様なので快適だった。あとTOHO日比谷はロビーからの眺望がすばらしい。