よい作品だった。
途中で挿入されるアニメーションが素晴らしく、その他の演技も細やかに力を入れるところに入れていてとてもよかった。
こういうアニメが作られていることは嬉しい。
また、前評判の通り、『この世界の片隅に』とともにみるべきとも思った。
と同時に、『荷を引く動物たち』を今読んでいるところもあり、障碍と動物性の扱いについては難しさを感じた。
とくに、泰明ちゃんとともに木を登るシーンは美しいのだけど、さいご、トットちゃんが泰明ちゃんに手心を加えて、「治る」という言葉を用いたことは、生き延びる側としてそう言わざるを得なかったのだろうか。
その点で、かたわになった負傷兵がモンタージュ的に映されるシーンは観る側に問うものがあるように感じた。