冒頭から逐次黒柳徹子の語りが入り、まさしく黒柳徹子のオーラスヒストリー。
とっとちゃんの年相応の溌剌さと子供らしからぬ上品な挙措がキャラ立ち十分だった。
加えて、雨に唄えばのような陽気で享楽的なシーンやイマジネーション溢れるアニメーションの演出が効く場面なども愉快でシンプルに楽しめた。
黒柳徹子を形作った出会いと別れ、月並みな表現だけれどその出来事すべてが衝撃であり特別であり、宝物になり得るということ。
そして純粋に、それを一人の人間が御年90歳にもなってなお忘れず大切にしているという事実そのものに、深い感慨を覚えた。