窓ぎわのトットちゃんのあゆのネタバレレビュー・内容・結末

最近見たアニメ映画の中でもいちばんの傑作だと思います。大人の目線で見るからよいのでしょう。
原作は未読ですが、美しい映像、いきいきした声優の女の子の演技が素晴らしいです。
また、雨に唄えばのオマージュシーンなど、映画好きがクスッとくる演出もあり、それがわからなくても楽しめるような美しい映像と共に見ることができます。

やすあきちゃんが亡くなった後のシーンが特に素晴らしいです。トットちゃんの抱いている悲しみや苦しさ、人生や世界に対するどうしようもなさ、街は戦争に包まれ、子どもたちは人殺しを真似て遊ぶ異様な光景に、ただただ美しいコーラスの歌が流れる。映画館という場所で、素晴らしい音響と共にこのシーンがぶつけられる。

このシーンの後、映画館のあらゆるところから嗚咽のような涙を堪えられない声が聞こえました。すばらしい映画体験でした。