浅野公喜

野獣を消せの浅野公喜のレビュー・感想・評価

野獣を消せ(1969年製作の映画)
3.3
アラスカ帰りのテツヤ・ワタリが妹を死に追いやった暴走族達にライフル片手で復讐する日活アクション。序盤、空港の荷物検査にもライフルを堂々と持ってきてますがこの時代は色々緩かったのでしょうか(笑)。

70年代東映アクションの雰囲気も感じますがそれらと比べるとこちらはBGMがジャジーだったり編集演出も雑さは余り無く少しだけ上品。そしてご多聞に洩れずこの時代のこういった作品における女性はあまり抵抗せず一方的に襲われるのみで、主役の復讐心を駆り立てるトリガー的役割。復讐が本格化するのは終盤10分位からで物足りなさも有りますが片腕が吹き飛び肉片が飛び散り、内臓が飛び出る銃撃戦は及第点といった所。

猿みたいに退化しウキャキャウッホ言ってる前頭葉が発達してなさそうな暴走族の中で目立ってたのはシャウトを聴かせる主題歌も担当しているイサオ・ビトで、勢いで仲間を撃ち殺してしまう小物感が〇。紅一点の赤レザーがイカす女性もお洒落。
浅野公喜

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