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怪獣総進撃のRのネタバレレビュー・内容・結末

怪獣総進撃(1968年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1968年の邦画。

監督は「ゴジラ」の本多猪四郎。

あらすじ

20世紀末、国連科学委員会(U.N.S.C)は硫黄島に宇宙港を建設する一方、世界の脅威だった怪獣たちを小笠原諸島に一同に集めた「怪獣ランド」を建設、平和裏に管理・研究していた。しかし、突如怪獣ランドに毒ガスが充満し始め、その直後怪獣たちが各都市で暴れ始める。早速調査に向かった月ロケット「ムーンライトSY-3」艦長の山辺克男(久保明「大仏廻国」)はそれが宇宙人キラアク星人の恐るべき地球侵略計画だということを知る。

Netflixにて。大量に配信されていたのでこの機会にオリを見て鑑賞していこうと思う。

今作はゴジラシリーズにおける第9作品めにあたる作品でwiki情報によると怪獣シリーズが妖怪やスポ根にブームをとられ、陰りが見え始めた頃、前作にあたる「ゴジラの息子」が好成績を得たことで制作されることになった作品らしい、ふーん。

と、いうことが関係あるのかわからないが、景気が良い。

冒頭、今作では本来なら畏敬の対象であるはずの怪獣たちが一同に会する(集められた)怪獣ランドが建設された世界。冒頭のナレーションで「ゴジラがいる、ラドンがいる、そしてアンギラスもいる。モスラも、ゴロザウルスも仲良く同居している。」と言っている通り、上空を通り過ぎるヘリに「こんにちは」する怪獣たちがなんだか微笑ましいw

つか、こんな狭い島であんな巨大な怪獣たちが生息分布を度外視して集められて生きていけるのか、ちょっとした動物、いや怪獣虐待なのでは?という疑問も頭を過ぎるが、まぁそれは置いておこう。

そんな怪獣ランドなんだけど、逆を言えば危険分子を保有しているとも取れるわけで、それを狙って早速キラアク星人に操られて、世界各地で暴れ回る怪獣たち、ほらー。

ここでも、我らがゴジラはニューヨークを攻撃、こん時からアメリカが好きだったんだなぁ笑。

あ、ちなみにこの総進撃盤ゴジラのフォルムなんだけど、後々のシリーズの他のゴジラとの比較対象として記録に残しておくと、「THE昔のゴジラ」。着ぐるみ感もそこそこに特徴的なのは目元。盛り上がったまぶたに黒目がちのまなこがなかなかに愛らしかった。

そんな感じでゴジラ含めて色んな怪獣たちが暴れまくるんだけど、ゴロザウルスやバラゴンなど結構マイナーな怪獣たちもオールスター的に登場しており、そこは良かった。個人的には巨大な龍のようなマンダの這い出てくる感じが着ぐるみ然ながらもなかなかにリアルで印象深い。

ただ好みで言うと終盤でゴジラとタッグを組んだゴロザウルスが恐竜どストレートなシンプルなフォルムながら味わい深かったなぁ。

で、なんだかんだありつつ主人公の克男艦長率いるムーンライト号のクルーたちが頑張ったおかげでキラアク星人の本拠地に攻め入って、怪獣たちを操る装置を破壊、最終盤ではキラアク星人肝入りの刺客キングギドラとの多対一のバトルが繰り広げられるんだけど…。

まぁ、キングギドラが不憫になるぐらいフルボッコ笑。

なんつったって、ギドラ一匹に対して、ゴジラ、ミニラ、アンギラス、ラドン、ゴロザウルスにクモンガ、モスラ(幼虫)とめちゃくちゃな数の怪獣が寄ってたかって攻撃するもんだから、もはやいじめにしか見えねぇw

しかも、光線を吐くとかじゃなくゴジラとか普通にマジ蹴りとかしてて絵面もすげぇシュール。最終的にはもはやオーバーキル状態で三ツクビともくたぁーとなって横たわるギドラの上に得意げに佇むミニラを眺めるゴジラの親子ショット含めて、なんかすげぇ笑えたわ。

他にもキラアク星人に洗脳された博士の飛び降りのシーンが完全に人形だったり、ギドラが倒された後に物々しく登場して「ファイヤードラゴン」という名称で期待を煽りながら、蓋を開けてみればただの円盤でしたー!なやっつけ具合までなんか味のある内容の作品でしたw

ラスト、無事怪獣ランドに帰ったゴジラたちなんだけど、ほとんど瓦礫みたいな場所で人々を仰ぎ見るゴジラたちは果たして何を思っているんだろうと思うと何故か少し切なくなったw
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