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怪獣総進撃のkmiwのレビュー・感想・評価

怪獣総進撃(1968年製作の映画)
1.7
『これは怪獣たちの忠臣蔵だ!』
いや、違うと思う。
単純に怪獣たちが大暴れかと思いきや、それだけじゃない詰め詰めビックリ箱。
1968年の作品なので、もう55年前😳
その当時から約30年後の未来である1994年を舞台としたSF怪獣映画。

主たる舞台は小笠原諸島にある怪獣ランド。そこに集められ管理されているゴジラ他怪獣どもが地球侵略を企む宇宙人キラアク星人に操られ有名都市の観光名所で大暴れ。

主に9割9分9厘日本人で構成されている国連組織や、国際秘密警察のキラアク星人をめぐるつばぜり合いや、キラアク星人に操られる怪獣ランドの職員、取って付けたような白人・スティーブンソン博士、ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ諸々諸々。もうお腹いっぱい。

そして練り足りていない脚本!
全てにけちをつけたくなる大道具小道具!!不可解な登場人物の行動!!!

怪獣VS怪獣の大暴れどした?となる長い長い人間ドラマを一時間近く見せられ、もう消そうかなと思う頃にようやくキングギドラが宇宙から舞い降りた!と思ったらゴジラ以下ランドの怪獣たちのリンチにあい、あえなく終了。
ずたぼろの雑巾のような最期に心は悲しみで一杯だ。
あと一つだけ良いことを教えておこうか。キラアク星人はピアノ売って欲しそうな風貌だ。名前の由来はなんと忠臣蔵の吉良上野介から来ているという。

あながち『これは怪獣たちの忠臣蔵だ!』は大間違いではないというオチ。

色々低評価な感想しかでてはないが、55年前ということを考えると大したものだな、と呟かずにはいられない。
突っ込み放題の多くの綻びには目つぶり、古さゆえのズレを大いに楽しもうじゃないか。
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