イチロヲ

怪獣総進撃のイチロヲのレビュー・感想・評価

怪獣総進撃(1968年製作の映画)
4.0
怪獣ランドで管理されていたゴジラたちが、異星人の侵略行為により全世界に解き放たれてしまう。東宝怪獣映画のクロスオーバーを描いている、東宝ゴジラ映画第9弾。ハリウッド版よりも先にゴジラがニューヨークを襲撃している。

怪獣を隔離させるための孤島「怪獣ランド」が建設済みの状態から物語が開始。インファント島に定住しているはずの幼体モスラまで隔離されているのは、さすがにどうかと思うが、計11体の怪獣を総登場させるためのお膳立てを考慮すると、宜なるかな。

実質的な主人公機として、宇宙艇ムーンライトSY-3号が登場。デザインのカッコよさは言わずもがな、隊員の指差し呼称、声出し確認が堂に入っているため、雄々しい気分でいっぱいになる。尼僧のような外見のキラアク星人も、妖艶な存在感を放っている。

クライマックスでは、「地球怪獣チーム対キングギドラ」のハンディキャップ・マッチが展開。キングギドラを一方的に叩きのめすという、無慈悲な闘いになってしまうのだが、そこはプロレスのロイヤルランブル戦だと思えばオッケー。
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