ゴジラたち怪獣は小笠原で平和に飼いならされていた!
という衝撃的な設定で始まる本作。
一言で表すなら「怪獣版エクスペンダブルズ」です!
侵略者キラアク星人(初期脚本が怪獣忠臣蔵だったので吉良・悪でキラアク)によって操られた地球怪獣10体プラス宇宙超怪獣キングギドラが人類を大ピンチに陥れます。
パリやニューヨークなどの世界の主要都市をゴジラたちが襲撃するという、これまでにないワールドワイド感が特徴。
また、登場するメカニックも、ムーンライトSY-3は当時としては非常に格好良いデザインで、ゴジラシリーズ最終作として製作されたお祭り映画に華を添えています。
キラアク星人の正体が実は低温下では石のようになってしまうという、東宝お得意の「宇宙人の正体」も取り入れられ、なんだか手塚治虫先生の原作版サンダーマスクの珪素生物みたいな設定で面白いです。
クライマックスは、地球怪獣たちがキングギドラをよってたかってボコボコにするという、なんとも凄惨な、楽しい怪獣プロレスはどこへいってしまったんだ状態。
悪いはずのギドラに同情するしかありません。
まあ、確かに「怪獣総進撃」ではありますが・・・酷いな(苦笑)
それまでの東宝怪獣がほぼ登場しますが、大きさの設定上絡みづらいのか、バランやバラゴンはそんなに活躍しません。
というか、バランなんているのかいないのか分からないぐらいです。
設定なんて生真面目に守る必要もないような気がするんですが、バランは着ぐるみも無かったのかなあ?
でも、ゴロザウルスは目立っているんですよね。ただの恐竜のくせして。
子供達のスターだった怪獣たちが総出で悪玉を倒すわけで、やっぱりこれはエクスペンダブルズですよ。
ゴジラがスタローンで、アンギラスがステイサム・・・って感じで。ミニラはジェット・リーか!
なら、どれがシュワなんだ?とか何とか妄想すると楽しいじゃありませんか!
・・・・・・楽しくない?(苦笑)
テレビ放送、レンタルビデオにて