バカ塗りの娘のオロゴンのレビュー・感想・評価

面白かったです。

職人を目指す娘と最も対立するのが家を出ていった母というのが面白いです。
祖父の通夜で離散した家族が集まり、すぐ帰ろうとする母に何かを渡そうと娘がとんとんとんと階段を駆け上がる。間に合わないかもと思うところで兄の夫が挨拶のために母の足を止める。おかげで間に合い、娘が母に作品を渡す。

空間時間運動の演出で、古い家族の離散を繋ぎ止めるのが同性婚という形で入ってきた人というのが表現されるのが感動的でした。