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攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間のshaulaのレビュー・感想・評価

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1984年原作読了済みの考察好きな攻殻好きと観たい映画。鑑賞後のずっと考えちゃうこの感じ、すごく神山健治でめちゃくちゃ良い。この構想提案した方はどなたですか?天才。ありがとう。2023年観て良かった映画ランキングの上位に挙げられます。
1984年の固有名詞は殆ど忘れてる中で書くんですけど、途中までは1984年の主人公にあたる役回りはトグサなのかと思っていたら、それは少佐でもあり、もしかしたらタカシもそうなのかもしれないと思いました。最後の人間ってそういうことか〜〜!!のカタルシスがすごい。あと、最後までnってワードは1984年に出てきたっけ…と分からずにいたら、エンドロールの「2+2=n」で救われました。助かります!
どちらの世界が幸せなのか?に迷いを感じるのは1984年で描かれる持続可能戦争を続ける世界よりもずっと豊かそうに見えるからだと思いました(というか、豊かな世界のように電脳内で見せさせられているからだと思う)。1984年の世界って衣食住全てが貧しくて不快感溢れる描写だったけど、映される東京の景色(トグサがJKにnぽ(?)と言われるシーン)なんか桜咲いてるわ縁日の露天だわ良いお天気だわで、まさに「摩擦のない世界」だったから、こういう世界を各々見られるなら良いんじゃないのかなあ…なんて思ってしまったし。
少佐が極めてロマンチストだから、って台詞は思いがけない言葉だったから印象的。思わずシリーズ全体での少佐の言動に想いを馳せてしまう。どちらにも想像できるラストへ持っていくまでの演出がすごく気持ち良かった。前作と通して観直したい……。
今回もタチコマがかわいくてサイトーさんがかっこよかったので非常に助かりました。ありがとう。Netflix契約します

20231202追記
タカシの青臭さってアオイを意識したものかと思ってたけど、ふと彼らの考えや手口ってクゼとは正反対だからそう見えるのかもと思いました。タカシの核ボタン発射権限をNに委譲するってやり方がもう「水は低きに流れる」という言葉の通りで。入場者特典第二弾来たので近々二回目を観に行きたいですね。
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