攻殻機動隊のSAC_2045シリーズ完結作。
アニメ作品はだいぶ観なくなったものの、士郎正宗原作のものは今も観続けています。
本作は、NETFLIXで配信されていた「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン2として2022年5月から配信された全12話を総集編としてまとめた映画。
2020年に配信されたシーズン1も、全12話が2021年に「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」という総集編で劇場上映されましたが、そのシーズン2版ですね。
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今回の感想も、概ね前回と同じでした。
参考;
攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争のfujisanの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
https://filmarks.com/movies/97923/reviews/143877364
■ 3DCGについて
やっぱり、まずは3DCGですね。
SAC_2045シリーズ向けにUpdateされた草薙素子(少佐)のビジュアルイメージは好きなのですが、やはり人物を3DCGで描いているシーンは違和感が残りました。
メカの部分は素晴らしいです。
電気自動車によるカーチェイスや無反動マシンガンの発砲音、薬莢の落ちる音、軍用ヘリや旅客機、そしてタチコマたち。
とくに電動装甲車なんかは人が多く乗っている方に微妙に傾いていたり、カーブでかかる遠心力まで再現されていて、素晴らしいの一言でした。
でもそこに人が入るとアレ?ってなってしまう。
これは、いわゆる”不気味の谷”というやつで、やはり今回も超えられなかった印象です。
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不気味の谷とは、人間の心理現象の一つで、ロボットなどの人工物の造形を人間の姿に近づけていくと、かなり似てきた段階で急激に強い違和感や嫌悪感が惹起される現象のこと。
~e-Wordより引用
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完全左右対称で”ツルン”とした肌、風になびかないヘルメットのような髪、ボディスーツのように見える服など、そのうちに慣れるのかなと思いながら全24話観ましたが、最期までしっくり来なかった感じ。
特にシーズン2から登場したミズカネスズカ。そもそもフル義体っていう人工の身体とも言えるのですが、なんか描き込みが甘かったなーと(あくまで個人の感想です。すいません)
■ ストーリーについて
攻殻機動隊は毎回難解なストーリーですが、今回は特に難しかったです。
自分自身、NETFLIXで全話観ていてもよく分からなかった上に、それを2時間ちょっとにまとめてるのでさらに難しく、映画だけで理解するのは難しそうだと思いました。
ラストは正解のないオープンエンディングになっていましたが、個人的にはケーブルは抜かなかったんだろう、と。
そういう意味では、新シリーズを作れるようになっていましたね。
少佐レベルの能力を持つプリンとバトー、トグサあたりから新9課が作られ、そこへまた少佐が帰ってくるっていう感じかな。。とりあえずまた、新しいシリーズを楽しみに待ちたいと思います。
CGについては、個人的には鳥山明の2D漫画テイストを残した「SAND LAND」あたりが答えのような気がしているのですが、スパイダーバースやミュータント・タートルズの新作など、どんどん進化してる分野なので毎回楽しみです。
そういえば、ミュータント・タートルズのレビュー上げるの忘れてた・・😅
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