タイ映画とネトフリコンテンツの相性は良い気がする。
映像美の凝り方が徹底されてるし、
ネトフリーマネーで今後もっと良作が生まれる気配を感じる。
冒頭の金持ちの醜悪な食い方だけでも、
観る価値ある。
チュティモン主演作。
ハッピーオールドイヤーとバッドジーニアスの役柄の風味も相まってドンピシャ。
話はバンビーノと食戟のソーマとセッションを足して割ったような感じ。
サンクチュアリみもある。
女主人公だけど結局マッチョムービー。
師弟対決、師の後追い、商業的成功と引き換えに失うモノ。ロマンス。家族愛。ストイック。信念。渇望。愛憎。庶民派料理のヒューマニズムと芸術的革新派のコンテンツ至上主義料理の対立。
とスパイス爆盛りで飽きさせない工夫をし過ぎているせいもあり、展開が性急過ぎた感は否めない。
映像美のパンチラインを魅せにいき過ぎてプロットが軽くなるシーンがあったり、
心理描写の手数が節約され過ぎて感情移入できなかったりとか。
それぐらい予算の都合で映画尺だったのかもと思わせるくらいにはドラマ向き。8話完結くらいで観たかった。
オチも分からなくはないけど、
その終わり方は主人公が成長して問題解決した後の終わり方としては薄味すぎる。
成功=すっぱい葡萄、アタオカだけの狂気。
やっぱ普通が一番。
平和最高。
ってのはエンタメにしては素朴。
なんてのは駄々っ子か。
まぁその荒削り感は好感持てるし、意欲作ではある。