ハル

SAND LANDのハルのレビュー・感想・評価

SAND LAND(2023年製作の映画)
4.0
期待しているワクワク感がそのままスクリーンに映し出されていく。
過去に起こした過ちから人を信じられず、人外に助けを求める保安官のラオ。
人間を信じられない悪魔の王子ベルゼブブとお目付け役のシーフ。
相反する種族、互いに真摯な魂に惹かれあい、枯れ果てた大地を潤す水を求め旅に出る。

雰囲気はドラゴンボールの初期の頃に似ていて、レッドリボン軍辺りの話が好きな人は超絶ハマるはず。
驚異的な強さで圧倒→強敵の出現で逆にボコボコ→覚醒して全員ぶっ飛ばす。
シンプルに楽しめるお馴染みの展開!

キャラクターも本当に魅力的でベルゼブブもラオも性根の部分がイケメンなんだ。
偏見を捨て、自分の目で見たものを信じ、突き進む漢。
最高にカッコいい。
また、敵達もインパクトがあるからいいんだよね。
しっかり嫌な奴。

『虫人間』は『栽培マン』や『セルJr』を思い起こさせ、『ゼウ大将軍』の腐れ具合に「コイツ、マジでぶっ飛ばされねーかな…」と、鑑賞者の感情を逆なでしてくれる。
そして…エンタメ要素抜群で興奮必死のバトルシーンにテンションは最高潮になり、快哉を叫んだ。
はぁ〜お腹いっぱい。

本作は上映時間106分。
2時間弱に収めているのも嬉しいポイント。
コンセプトは夏休みのファミリー映画、あまり長いとお子さんが飽きちゃうだろうし、その点も安心!
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『ワンピース』が時代のトレンドであり、化け物クラスの売上を誇る令和の時代。
しかし、約30年前に週刊少年JUMPが“653万部”を売り上げた時の中心にいたのは間違いなく『ドラゴンボール』であり、鳥山明なんだ。
日本が世界に誇る文化である漫画やアニメの原点、その素晴らしさを是非スクリーンで体感してほしい。
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