機内で。
サンダンスの時に話題になってた、A24の大人向けコメディ。地味によかった。
主人公は小説家で、夫はカウンセラー。主人公の妹はインテリアコーディネーターで、その夫は俳優。
どの職業も結局は他人の評価で左右されるものだけど、この４人は特に数字とかで評価できない職業なので難しい。（小説家ならまず読者の前に出版エージェント、カウンセラーなら当然患者、インテリアコーディネーターなら顧客だし俳優は観客の前に舞台監督にクビにされたりする）
中年で、キャリアも自信もあったはずだけど、それが揺らいだときに身近な人の優しい嘘はどう受け止めるべきなのか。
主要キャラ４人とその周囲の人で構成される小規模な話ではあるけど、脚本のバランスがよくて重くなりすぎず、面白かった。
自分の他人からの評価と同時に子供への期待や言葉のかけ方についての話にもなったりするのが世代的に私にはドンピシャだったというのもあると思う。
まあ、夫とは好きなものの趣味がぜんぜん合わない、ってずっとわかってる状態で暮らしてきたので、別にそこそんなに大袈裟にしなくてもいいのでは？って思ったんだけどね、それだけで終わらなかったのがよい。
夫役のトビアスメンジーズがよかったです。
