今回の4K上映で初めて観ました。
観てから2週間ぐらい経ちましたがそれでも胸がいっぱいで何を書けばいいのかわからなくて、、
漸く何か残せそうなので書きます。
観終わった後はまず心情として胸が苦しかった、、
それは悲しみだけの苦しさではなくポジティブもネガティブも引っくるめた"生きる"ということの苦しさ。
ここまで感情を揺さぶる映画があるとは、出会えて良かったです。
内容としては日本軍進軍やら文化大革命やらで時代に翻弄されながらも中国の『京劇』を通してでしか生きられない2人の主人公の人間の物語。
同性愛的な描かれ方があるのでその認識が深まった現代の私たちから見るとその印象が強いかもしれませんが、それよりも私は冒頭と終わりのシーンにある様に様々な事に翻弄と分断されながらも結局は同じ境遇で生きた者同士、その道でしか生きられない、明確に表されはしないが互いが依存している「共依存」的な支え合いを2人の主人公から個人的には感じました。
主人公である2人以外にも様々な登場人物が幾つもの時代を生き抜くけれど、ただ、文化大革命だけは、、
弾圧に狂い、惑わされ、自己保身の故に裏切らなければならざる得ないあの過酷さは凄惨という言葉では表し足りないくらい過酷で胸が痛くなりました。
ひたすら辛い、、
映像としては豪華絢爛、画が移り行く様は映画でしか味わえないものでした。
令和の今、こうして映画館で見れて良かったです。