京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の京劇役者の愛憎と人生を、国民党政権下の1925年から、文化大革命時代を経た70年代末までの50年にわたる中国の動乱の歴史とともに描いた。監督はチェン・カイコー
時代背景をある程度知っているとさらに理解が進む。
貧困により捨てられた子供達が京劇の厳しい修行を強いられる。
自殺者も出る。
京劇俳優として人気となっても時代に翻弄される。
日本の軍隊、中国国民党、中国共産党。
自身の生活を守るため権力の意向に沿う。
日本軍将校の前で踊った事が、国民党権力下で問題視される。
共産党権力下では華美な芸術そのものが問題視される。
吊るし上げられ拷問を受け、信念を曲げざるを得ない状況となる。
愛する人との信頼を喪失し、生きる望みを無くす。
華やかで壮絶な映画。