『度を超えたクリエイターは、創作物よりも面白い』

史上最高の興行収入を記録した映画の続編について語るドキュメンタリー映画。ネトフリ映画でよくある企画というのが正直なところで、宮崎駿監督の特集とかいつもめちゃ面白いことを考えると物足りない。キャメロンが無双している様をもっともっと観たかった。

アバターウェイオブウォーターの制作に焦点を当てたドキュメンタリー映画。

今作は世界歴代興行収入1位、3位、4位の記録の誇る男のドキュメンタリーと言うよりは、プロモーションビデオに近い作品でした。完全にウェイオブウォーターの宣伝のために作られていて、とんでもない撮影現場やらぶち切れ倒すキャメロンの姿が見れるわけではなかったです。タイタニックやエイリアン2のドキュメンタリーを見るとキャメロンはクレイジー鬼畜映画監督なんだけど、ここ数年はサイコ研究者とか、ラリってモノトーンになった冒険家と言った方が適切な気がします。でもだからって、雑なドキュメンタリーを作るのは勿体無いし、ナレーションでスタッフたちをいじっても良かったと思いました。おそらく現場ではもっと撮影映像が記録されているんだろうけど、ディズニーが企業秘密として制限をかけていたのか、今作では同じ映像の使い回しが多かったです。まあその割には、何故か同じディズニーでもMCUのCGはアバターよりも圧倒的にポンコツですが。

唯一、あまり日本では出回っていない子供たちのキャストのインタビューが聞けたのが良かったです。シガニーウィーバーとケイトウィンスレットも相変わらず素敵でした。

アバターの番宣的な意味合いが強いから仕方ないとはいえ、キャメロン作品のドキュメンタリーにしては内容が大人しい。
「タイタニック」の撮影が過酷すぎて、「キャメロンの映画には二度と出ねえ！」と豪語したケイト・ウィンスレットが再び出演し、またしても水責めされまくってる様は面白かった。