このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会にて。filmarksさんありがとう！
舞台上にいた、私のイメージする石原さとみのキラキラオーラは全くない。どこか沙織里に憑依していたような、怖ささえ感じる石原さとみの覚悟があった。あっぱれ。
絶望と優しさの緩急がものすごかった。ゆえに絶望はより絶望に、優しさはより優しく感じられて、感情の起伏がすごいことになった。いたずら電話のシーンは惨すぎる。
ベッドに横になって微笑むシーンとか、ラストの落書きに虹がかかるシーンとか、優しさ・光を感じる場面がなければ、こっちのメンタルも持っていかれてた気がする。
青木崇高演じる夫・豊の涙には何度もやられた…壊れていく沙織里の一番近くで、いつだって味方でいる頼もしさといったら。
今のこの世の中の、どこか気持ち悪いところを上手く描きだしていて、その気持ち悪さに慣れてしまっていることが怖くなった。
内容が内容なだけにもう1回見るのには勇気と体力が必要だけど、ものすごいものを見せてもらった。
2024-32-4
