このレビューはネタバレを含みます
出来れば前評判聞かずに観たかった
石原さとみさんの憑依演技が凄い！という前評判を聞いていたので、「凄い」を前提に見始めたのですが、
本当に凄かった。
泣き叫ぶ演技は、こう言っては何ですが一流の俳優であれば出来て当然な感はありますが、石原さんの凄いところは、夫や弟に対する怒りの「眼」で、この目で見られたら絶対視線を外してしまうだろうな、と思うぐらい怖いと思いました。
またこの情緒不安定な主人公の沙織里役をやるために、どれだけ自分を追い込んだかと思うと、凡人には理解しがたい境地を感じてしまいます。
吉田恵輔監督作は、どれを見ても衝撃的で、繰り返し視聴に耐えうる作品群だと思っています。
本作も同様で、もはやお約束の「衝撃感」は健在であり、ストーリーテリングやキャスティングについても凄かった。
中村倫也さんのカメレオン性から真面目で堅実な面を引き出し、森優作さんの個性を見事に昇華させている所は見事でありました。
また、テーマがテーマだけに「面白い！」とか言い辛い雰囲気がありますね。
一言感想で一番相応しいのは「凄い！」ですかね。
前評判を知らなかったら、かなりの衝撃を食らったかと思うと、ちょっと悔しいです。
