偏光映画
偏向報道、印象操作、誹謗中傷など確かに今の世の中じゃ悪意に溢れてるようなニュースばかりで、これは「悪意に翻弄される映画」だと思ってたしそうだった。
後悔と罪悪感に捌けようのない怒り、嫌悪感までもが日常によく絡められてる。
そこの再現度がかなり高く、嫌だが馴染むので胸が苦しいシーンが多い(夫婦喧嘩とかカスハラのシーンは特に)。
だけどその「ひとつの闇」を観てるうちに闇の中からもそれぞれのキャラクターに何かしらの光がもたらされる。
「努力が報われる」とまでは行かないが明日をまた生きてみようと些細な希望の光が差す瞬間に心が温かくなる。
絶望でも希望でも儚く美しく画かれていて良い作品ですが、まぁ再現度が高いからこそ流れや出来事が分かりやすく展開するのも事実、だからこそ純粋な感情がよく入ってくるのも事実。
近しいもので「胸騒ぎ」は分かりやすく闇で「ミッシング」は光ですね。
その光で闇が映えるのも「事実」。