このレビューはネタバレを含みます
2024.5.17 98本目
これはすごかった。 全員が疲弊してる所からスタート。
娘が行方不明になったまま進展がなく、終わりのない不安の日々を過ごしている夫婦。 時間が経つとやり場のない感情を相手や自分にぶつけるようになってくる。
妻がネットの誹謗中傷を見るのを止められないのは、敢えて自分を傷付けて精神を保とうとしてる面もあるのかな。
一面的なキャラクターがいないのがとにかく良い。
役者が全員素晴らしすぎる。
石原さとみがとにかく凄い。 警察署で慟哭する場面は、もう本当に見ていられなかった。
志はありながらも日常ルーティンで死んだような中村倫也。 （上司の「砂田、深呼吸！」からのサイレントブチ切れはすごかった。
色んな言葉を飲み込み続ける青木崇高。
きっと姉や家族との関係性に期待してない森優作。（石原さとみにちょっと似ていて、姉弟に見える。）
細川岳も小野花梨も素晴らしかった。
泣いちゃう
車内で森優作が石原さとみに「姉ちゃんごめん…」って涙するシーン。
虹色の光が当たってる落書きの頭を、手の影で撫でる石原さとみ。
ラスト近く手伝いを申し出てくれた親子に涙する青木崇高。
放り込まれる笑い
ビラを受け取って「いくつ？」「男の子？」って聞いてくるおばちゃん。
画面奥で転がるビラを何度も撮ってる細川岳。
「も〜！たかし！」「たかしぃ〜！」
