役者陣の演技が素晴らしかった。
石原さとみの精神が崩れ、ボロボロになるさま。
悲しみを抑え冷静を保とうとする青木崇高が堪えきれず嗚咽するシーン。
もしかしたら記者に向かないかもしれないほどに優しく正義感の強い中村倫也。
実は姉同様に心配し、なんとかしようとしている森優作。
辛すぎる物語の空気を一瞬でも入れかえてくれる小野花梨の憎めないキャラクター。
サスペンスではないので、娘がどこにいるのかとか、最後に見つかるのか、という映画ではないと聞くと、何が面白いのか?と思うかもしれない。全ての役者さんたちの極限的御芝居が重なり合って、とんでもない傑作を生み出した。