りーん

ミッシングのりーんのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.8
感情をぶつけられて見入ってしまった。
必死さと苛立ちでぐちゃぐちゃの母親、意図的にそういう性格にして描いたのかなって思った。その姿を見て何を感じるのかって考えたら、ネットに好き勝手書き込んでる人たちと自分はあんまり変わらないのかもって思った。
責める矛先が四方八方へ向いて、どうすればいいのかわからなくて周りが見えない姿が痛ましい。
静かに目に涙を滲ませて、知らないところで自分なりに行動している父親も印象的。
青木崇高さんの演技に釘付けだった。自然と溢れ出ちゃう感情に胸がつまる。
ふとした時に目に入った虹色に、ほんの少しだけ前を向ける兆しみたいなものを感じたい。
とにかく書ききれないほど、弟も記者の人も、みんなみんな役者さんの演技に夢中になった。
痛む背中、忘れられないなあ。
りーん

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