大学4年

ミッシングの大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

吉田恵輔監督の最新作でずっと前から注目していたけど、中々に濃くて重いヒューマンドラマで胸糞も良くない。。つまりいつもの吉田監督って感じですね!会いたかった!この一つの事件や事例を挙げて終わりなんか見せずにひたすらこの暗い道が続いていくっていうモヤモヤ感が良い!一緒に行った友達はこの不完全燃焼感にイライラしていたが、実際の世の中では答えなんか出ないことの方が多いんだから仕方ない!!映画だからって予定調和じゃないのが良い。

石原さとみがもうアイドルみたいな使いかたをされなくなった、本当に次のステージに行った感じがする。鼻水垂らして失禁して、狂ってる。その狂気をまるで自分事のように捉えてしまっているようで信じてはいない中村倫也、ただの他人事のように嘲笑うカメラマン、作中で変わっていく森優作、どれも表面から見た時に意地悪でめっちゃ良かった。
とくに事件をネタとしか考えられない周りに胸糞悪さを感じてるのに、それでちゃんと後輩に嫉妬してる自分にも気持ち悪さを感じてる中村倫也が良かった。カメラマンに"意外ですね、無事に見つかると言うと思ったのに"って言われた時の図星顔も良かった。何よりカメラワークが急に手持ちカメラにも変わって空気が変わるのも良い!!本当は心の底で結果は見えてるのに…みたいな諦めがちゃんと感じる。

商店街で喧嘩する男女、鼻水に対してコメントする、寄付金をなくすとか色んなとこでなんだそれ?みたいな突っ込めてるポケットがあるのが良い。
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