泣かされてしまった。
泣かされたら負けです。
娘がいなくなってしまった母親の話なのだけれど、サスペンスではない。純度100パーセントのヒューマンドラマ。
娘がいなくなってしまった母親に対する風当たりがとにかく辛すぎる──んだけど、これがフィクションだとか誇張だとか思えない世界になってるのは事実。
憶測で誹謗中傷に走ってしまう人には本当に観て欲しい一本かもしれない。
ひたすら心をグサグサ刺してくる映画であることは間違いない。
ただ、観てるこっちが感じるストレスは極力最小限にとどめいている気がする。
これ以上ストレスレベルあげると観てられないよ──ってギリギリのところで止めている感じ。
でもって、セーブしてるのに、登場人物たちにはこれほど辛いことはないだろうなというのが分かる。
編集のテンポの良さもその辺の後押しになってることは確か。
映画作りが上手すぎる!
そして、その上手い映画作りを後押ししてるのが石原さとみ。
この人って、こんなに凄い女優だったのかと思わされた。
演技で泣かされる。
序盤は走り過ぎかなと思わされたけど、後半の姿を考えると序盤はこれで良かったんだなと後から思わされる感じ。
2024年の主演女優賞でいいのではないだろか?
石原さとみのお陰で、映画全体が一段上のランクになってる気さえした。
でもって、その周辺を固める他の俳優陣も素晴らしすぎる。
全員が良かった。
本当に最高でした。
観て良かった。
最後に見せてくれる一筋の希望も本当に良かった。
エッチなシーンは無し。
2024年99本目
2024年劇場21本目