北アイルランド・ベルファストの小学校で行われている哲学対話。ベルファストはカトリックとプロテスタントが激しく対立していて、内戦状態だったこともあり、その爪痕が残っている。映画『ベルファスト』の約50年後の現在の話。
授業だけでなく、誰かに暴力を振るった子ども、学校が嫌になってしまった子どもたちにも、哲学対話のような手法で語りかけている。
とても素直な子どもたち。答えを教えるのではなく、友達とは?不安とは?というような身近なことを、自ら問い続けるようにサポートする先生たち。問いに向かう姿勢を学んだ彼らは、独善に陥らないことや立場の違う相手の話に耳を傾けることができるようになるのだろうか。
ジムに通いムキムキで、エルヴィスが大好きで鼻歌を歌い、哲学を教える校長先生がとてもかっこいい。