さちよの映画レビュー

ぼくたちの哲学教室のさちよの映画レビューのレビュー・感想・評価

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
5.0
シネックスでことさんおすすめの映画「僕たちの哲学教室」を観た。
アイルランドのベルファストが舞台。親世代が紛争の真っ只中を生き抜いてきた子どもたちが通う小学校。チャーミングな校長先生の哲学の授業。ケンカや落ち込みがある子どもに哲学をつかい本質を問い、自分の感情をコントロールしながら平和な社会を作り、彼らやその先の未来の紛争や命を落とすことのないように、語りかけ続ける。
小学生でも十分大人と語り合える力がある。校長先生の生い立ちや今哲学使って子どもたちに語りかける理由が徐々に見えてきた。アイルランドは紛争、分断により人が命を落とすが、今の日本だって白黒、正誤をはっきりさせる思想がすごくて分断、きつい批判や決めつけで人が命を落としている。変わらないじゃないか、と。

哲学は答えのない話し合い。
だれの意見も同じように尊い。ベースにある。思いやりの思想。いいなあ。