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ジュリア(s)のEDDIEのレビュー・感想・評価

ジュリア(s)(2022年製作の映画)
3.9
「あの時こうしてれば良かった…」
後悔先に立たず、とは言うものの全ての人の人生は選択の連続であり、後悔や挫折は避けられない。1人の女性を軸に複数の人生の分岐があり、禍福は糾える縄の如し。自分の生きた人生を肯定しよう。

まぁ逆を言えば、どんなに嘆いても人生は取り返しがつかないんだから嘆いてもしょうがないとも取れますね。
だから「人生良いことなんてねーよ」って人には刺さらない映画かもしれません。
そんな人は映画なんて、しかもこんな小規模映画は観ないかと思いますが。笑

主人公のジュリアはピアニストを目指しているのですが、作中に大きな分岐点が4つほどあり、それぞれで彼女の運命が大きく交錯するわけです。
ただしかし、映画では4つのマルチバースのような展開で様々なジュリアの人生を観ることができるのですが、どのジュリアも根本的に辛いことも経験するし、楽しい経験もする訳です。
人生ってこういうことだよねって教えてくれるような映画だと思います。

惜しむらくは80歳のジュリアの回顧のように話が進行するので、視点がどこにあるのかがイマイチ掴みづらい点でしょうか。
ジュリア視点というのは確かなのですが、80歳のジュリアが思い返しているのはどのジュリア?みたいな。
その辺がわかりづらかったなぁと。

〈キャスト〉
ジュリア(ルー・ドゥ・ラージュ)
ポール・ソレル(ラファエル・ペルソナス)
アンナ・フェインマン(イザベル・カレ)
ピエール・フェインマン(グレゴリー・ガドゥボワ)
エミリー(エステール・ガレル)
ガブリエル(セバスチャン・プードル)
ヴィクトル(ドゥニ・ポダリデス)
マルクス(マルクス・グラーザー)

※2023年自宅鑑賞141本目
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