なだ

ネクスト・ゴール・ウィンズのなだのレビュー・感想・評価

4.3
大好きなタイカ・ワイティティ監督の新作!!
第36回東京国際映画祭で観られました。

0対31でワールドカップ予選を伝説的に大敗した米領サモアの最弱サッカーチームを立直し公式戦ワンゴールを目指す実話ベースの物語。

ニュージーランド出身、ポリネシア系ユダヤ人のタイカ監督にとってサモアは彼の土俵と言っていい。
初期作品『ボーイ』など彷彿とさせるゆる〜い土地柄や大自然に癒される🏝

問題行動で崖っぷちの白人監督(マイケル・ファスベンダー)が何度もキレて匙を投げながらもこのチームを見捨てられない。その部分をもう一度じっくり観たい。


予想通りタイカ監督が画面に出ちゃったら笑うしかない。次々笑いを投入する監督
オマージュネタもぶち込む遊び心に満ちた作品。
ちょっと笑いが先行して深堀り時間が足りなくなった感はある😅
でもこーゆー作品を待ってたんですよ✨

単なる最弱チームの巻返し映画にならないのはサモア第三の性「ファファフィーネ」ジャイアの存在。ジャイヤ・サエルアさん(FIFA初のトランスジェンダー)の人柄や多様性も自然な形で魅力的に表現していた。

この話の元となったドキュメンタリー映画もあるので観てみたい。

『セカンドチャンス』の気持ちを貰えた作品でした。人間何度だってやり直しが出来る。

追記:タイカ・ワイティティ作品の常連レイチェル・ハウスさんジャケ写にいらっしゃいますね。
彼女が出ると何だかホッとします。
そしてタイカ監督はジャケ写左中央にバッチリおります(笑)
なだ

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