ハル

ネクスト・ゴール・ウィンズのハルのレビュー・感想・評価

3.8
実話ベースのFOOTBALL物語。
実際の映像とともに流される、衝撃的な31-0のスコア。
これ、サッカーの試合だよ?
歴史に残るようなとてつもないボロ負けからのスタート。
そこへ仕事のなくなった喧嘩っ早い監督が来て、ぶつかり合いを繰り返し前進していくスポーツ系王道ストーリー。

チームの目標は1点を取ること!
“勝ち”なんて贅沢は言わない。
でもそれがいかに難しく過酷な道のりかが伝わってくる。
フォーメーションすら知らない、戦術皆無の状態から一生懸命頑張る凸凹メンバーの奮闘記に気持ちがほっこり。
スポ根ながらコメディ要素もふんだんに織り込まれ、笑いあり涙あり!
また、スポーツに絡めて選手それぞれの事情を描き、第3の性を認められたジャイヤの存在が強くフォーカスされている。
女性ホルモンを注入しているため、「いつか試合にはでれなくなる…」と不安を吐露するシーンなど、心に寄り添った会話劇の側面も内包。
ちなみにジャイヤはファファフィネ(第3の性)を認められた世界初の選手となった。

鑑賞後に感じたのはやはりスポーツはいいなと。
そして、スポーツに限ったことではないが、“モチベーション”の大切さ。
勝ちに対する執念、練習への熱意。
学ぶ事ばかりだ。
プロチームの優秀な監督の多くが“モチベーター”と言われるのも頷けるね。
ヒューマン・ドラマとしても質が高く、スポーツ好きな方や愚直に努力する姿が好きな方にオススメできる一作でした。
ハル

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