YutaTakaue

ネクスト・ゴール・ウィンズのYutaTakaueのレビュー・感想・評価

4.4
W杯予選史上最悪の0対31を記録した米領サモア。そんな最弱チーム立て直しの為に派遣されたのは、頑固で気難しい気質のためアメリカチームから左遷させられた鬼コーチだった…

「タイタンズを忘れない」「リプレイスメント」「飛べないアヒル」などスポ魂ドラマが好きな私にはドハマりな作品で、更にそのジャンルからタイカ・ワイティティ独自のユーモアと価値観で仕上げたとても良質なドラマ作品に昇華されており「笑い」「感動」の感情で突き抜けて最高の作品だった!
「受容」という大きなテーマの元、ジェンダーレスやその国独自の生活感を説教臭くならないようにコメディアン出身のワイティティ監督のテンポ感で語られる本作はそれこそサモアの温かいお国柄を自然に表現する力にピッタリハマっていた。
また、本作はスポ魂ドラマとして基本的なストーリーの語りは同じでも、主人公の葛藤や終盤の予選試合シーンでは想像もしない仕掛けが施されており涙腺崩壊と共に今までに見たことの無い語り口で試合が進行していく。

これは個人的今年上半期のベスト5入りは間違いない!良いものを観させていただきました!
YutaTakaue

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